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Channel: 指標 –みんかぶコモディティコラム

第2回、トレンド系分析とオシレーター系分析

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第2回『小次郎講師の使えるテクニカル分析講座、実践編』

□皆さんおはよう!
世界情勢が緊迫している。今こそ投資の杖としてテクニカル分析の重要性が増している。一緒に勉強していきましょう。
さて、「コジテク」第二回目は本格的にテクニカル分析の話に入る。

■「おはようございます!これで僕もいよいよテクニシャンの仲間入りですね。」

□ムサシ君、百年早いぞ。精進精進。
テクニカル分析には大きく分けると、トレンド系のテクニカル分析とオシレーター系のテクニカル分析がある。これを使い分けることが大事じゃ。

■「知っています。大雑把に言えば、一般のチャート(ろうそく足)と同じ場所に描かれているのはトレンド系のテクニカル分析が多いですよね。一般のチャートの下に別枠が用意され、例えば0から100の目盛りがあって、その中で波のように折線が動くのがオシレーター系のテクニカル分析ですよね。」

□必ずしもそうとは限らないが、そういうケースが多いことは確か。

トレンド系のテクニカル分析は文字通り、現在トレンドがあるかどうか、そのトレンドが上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを分析するものじゃ。それに対し、オシレーター系のテクニカル分析は、現在仮に上昇トレンドだとして、既に加熱して買われすぎているんじゃないかということを分析し、逆に売りトレンドのときに、既に売られすぎているんじゃないかということを分析する。

投資家の中にはトレンドフォロー派の投資家、カウンタートレード派の投資家というのがいたりする。もちろん両方を兼ね備えている人も多いがね。


勤労感謝の日とサンクスギビングデーの接近にはらむ注意点

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毎年11月23日はハッピーマンデー制度による成人の日などと異なり、曜日を問わず日本は「勤労感謝の日」としてマーケットが休場となる。

一方、米国のサンクスギビングデーは毎年11月の最終木曜と決まっている。

昨年2010年は、勤労感謝の日が月曜日、サンクスギビングデーが木曜日と、2つの祝日は離れた関係だったことにより、勤労感謝の日の後の東京のコモディティ市場の値動きは、前の晩に取引が行われた海外市場の値動きとその間の為替を映した比較的素直な値動きとなった。

しかし今年2011年、勤労感謝の日とサンクスギビングデーの関係は、勤労感謝の日(水曜日)、サンクスギビングデー(木曜日)と隣り合った関係であることから、東京市場は昨年と異なった値動きとなる可能性がある。

NY市場が休場となり取引が停止する24日(木)の午前7時15分(日本時間)。その1時間45分後の午前9時に東京市場は勤労感謝の日明けで取引が再開する。

東京市場が閉まっていた間に海外市場で何がおきるのか?どのような状態で祝日明けの東京市場が始まるのか?

移動平均からのギャップは何ポイント必要なのでしょうか?

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移動平均は、その単純さと簡単さからマーケットで最も人気のあるテクニカル指標の一つです。トレーダーが使える移動平均のストラテジーの一つは、価格が移動平均を上回るまで待って売るか、価格が移動平均を下回るまで待って買うかです。私がスキャルピングをするときは、メインチャートとして5分足と10期間移動平均を使用し、マーケットの速度を理解するためにマーケットに参入するときに密接してマーケットの動きを見ます。

下の図は、移動平均の設定について説明しています。

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このトレーディングストラテジーは収益性を高めますが、トレーダーはこのストラテジーを使用する際に注意するべきいくつかのポイントがあります。

1.レンジ相場で使うべきでしょうか?

マーケットには2つの状況があり、マーケットがトレンドパターンなのかレンジパターンなのかを分析することが重要です。移動平均のギャップに対するトレーディングはレンジ相場の条件のみに最も適したリバーサルストラテジーです。私たちは、反転パターンのある一日の内のベストタイムを見つけ、その時間のみに絞ってトレードすることができます。

以下のレポートは、リバーサルストラテジーのトレーディングに集中するために、一日の内のベストタイムを見つけることに役立ちます。

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市場とは何か その15

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 市場の動向を読み解くにはいくつかの方法がある。一つはどれだけの人は市場に出ている物を欲しがるか、そして、どれだけの人が市場に物を供給できるかといういわゆる需給動向である。

 商品の場合は、その需給は比較的わかりやすい。物を作っている統計データがそろっており、また需要といわれるものも少なくとも過去の統計データが輸入統計や、国内販売数量等のデータが年ごと、あるいは、月ごと、米国エネルギー情報局の場合は週ごとに精細な需給データを出している。その点株式市場はある銘柄に対する需要と供給というデータは無いと思う。為替取引にしてもドルを欲しがっている人はとても計測することは不可能である。株式市場も為替市場もかなりおおまかな需給データしかないと思う。

 市場の動向を探る二つ目の方法は、内部要因である。誰が何をどれだけ買っており、いつそれを売りに出すかとか、もし市場の中に立つことができれば、だれがどれだけ買おうとしているか、だれが売ろうとしているかを見ることができる。すでに無くなってしまったが、日本の商品先物市場で場立ち制度があったころは、売りの手をだれが出しているかは一目瞭然であった。そうした場立ちの後ろにいるのが仕手筋なのか、商社なのかを読むのも一つの価格の流れを予測する方法であった。市場に近づけば近づくほどそうした相場の流れは良く見える。

 今日のように、すべてがコンピューターの中で取引が行わるようになると、こうした読みの能力を発揮する場は少なくなってきた。まだロンドン金属取引所や、シカゴボードオフトレード等は人間の手で価格を決めているので、こうした内部要因を読んで大金持ちになったブローカーはたくさんいる。

 株式取引の場合の内部要因は、おそらくインサイダー取引となってしまうであろう。商品の場合はファンドの建玉という指標がある。毎週金曜日に米国商品先物取引委員会から公表されている。それを見たからといって価格が予想できるわけではないが、買い残が極端に多くなっていれば過去の経験からそろそろ売り逃げるだろうと予測することができる。現在のNY金は売り残がこの8月末に過去最大になり、それから二週間ほど少し買い戻されたが、まだ多い売り建玉である。

 最後に市場全体を覆うムードのようなものがある。これは、景気やマクロ経済の動き、金融危機や不動産不況、株価の暴落等、平穏な時代のリスクオン、何か事件が起きそうなときのリスクオフ、あるいは突発的な事件や事故、内乱や紛争の発生、異常気象等である。今豪州が大干ばつに襲われており、牛の飲み水が無くなっている。小麦等の生産に影響が出るかもしれない。メキシコ湾にハリケーンが襲えば、海底油田の掘削リグから労働者が避難する。それは原油価格の値上がりにつながる。

 こうした要因をいちいち見るのは面倒だという投資家が開発したのがテクニカル分析と呼ばれるものである。長期波動や短期波動などかなり当たるものもあるが、複雑にすればするほど当たらなくなるのではなかろうか。そんなことで当たるほど相場は単純ではないと思うが、独自に開発した指標を信奉している投資家もいる。

 どちらかといえば、特別に開発した分析手法よりは、万人が使う単純な移動兵器や相対力指数の方が当たるような気がする。なぜなら、多くの人がゴールデンクロスで買いを入れるためだ。しかし、一目均衡表で雲の上にでても、どれだけの人がそれを見ているかは疑問であるため、当たるとは思わない。





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